指輪物語の補足本とも言える本です。読むと思うことは、ほんと奥が深いということ。本物の歴史や言語を見てきた人が書いたものだから、よけいに説得力がある・・・というか。これを読むからこそ、「指輪物語」という世界がもっと広く感じるようになります。
本を読んでいるときの細かい疑問・・・エルフって何者?アラゴルンって結局何者?いくつまで生きたの?その後のサムはどうなったの?といったことの答えも自ずと出てきます。
指輪物語にはまったひとにはぜったいオススメ、の一品です。
数字が逆からはじまっているのは、読んでいるのが固有名詞便覧だからです。この追補編を読むにあたって、ちょくちょく参照はしていたので、わざわざ便覧まで読むのはどうかな、とも思いましたが、意外とおもしろいものです。固有名詞の説明ひとつひとつを読むごとに、本編を読んでいたときの気持ちがよみがえるんですね。こんなこともあったなーなんて。あと改めてこーゆーことだったんだーということもあり。読む必要はありませんが。本編を読むときにとなりにあると便利です。
このあたりは主に地名の便覧がのっています。地名というのが、だいたいがエルフの言葉からでているものなので、その言葉の意味が書いてあるものが多く、ああなるほどなーと思うものも多くありました。
例えば、モルドール。モルは「暗い」ドールは「国土」というように。
また英語名も書いてあるのでそのあたりでなるほどなーと思うものもあったりします。カタカナや和訳でしか考えてなかったものを、英語で見ると意味が飲み込める、といった感じ。地図もあるとなおよし。
とうとう読んでしまいました。「指輪物語」。戦争やら仕事やらの合間に10年かけて書いたというだけあり、内容が濃すぎです。ひとりの人間の中の世界がこんなにも広くなるものなのかな。トールキン世界はもっと広いので落ちついたら他の部分も読みたいですね。ホビットの冒険やらシルマリルやら。
ひとつだけ思うのは…ゲームなんかでよく出てくるミスリル。英語かと思っていましたが、ミスは灰色リルは輝き、ってエルフ語だったんですか?
指輪物語、読んでよかったです。
- 感想投稿日 : 2019年2月15日
- 読了日 : 2004年8月11日
- 本棚登録日 : 2019年2月15日
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