バケモノの子(スタンダード・エディション) [DVD]

監督 : 細田守 
  • バップ
3.46
  • (60)
  • (136)
  • (162)
  • (47)
  • (10)
本棚登録 : 844
感想 : 152
2

うーん、よかった…けど、うーん。正直、サマーウォーズが一番好きかな、やっぱり。
細田監督って、どんだけ親という生き物に、幻想抱いてるんですかね。おおかみ〜で、母親にプレッシャー与えたと思ったら、次は父親ですか。
親なんてね、子供が1歳なら、親も1年生なんですよ。
どうやって育てたら、『いい子』に育つかなんて、親だって分かりません。子供の頃思ってたより、親の年齢になったって、自分は子供のまま、なんも分からん、頼りない大人になりましたから。
私は親の育て方と、元々の気質のせいで、12年うつで苦しんでますけど、学年20位以内に入らなきゃいけない、とか、習い事6個通わせられたりとか、そんな子供時代でしたよ。
親のこと、恨んだりもしました。こんな風に育てなければって、完璧を求められなければって。
でも、習い事しまくったおかげで、私はまぁまぁ字も綺麗だし、絵も好きだし、水泳もまぁまぁ得意です。それで、いい思いもいっぱいしてます。
自分の子供は、私みたいになってほしくないって思います。
でも、だからって、じゃあどう育てればいいのかなんて、全然わかりません。熊徹も、猪王山も、私には一番の育て方とは思えないし。
猪王山は、ずっと息子が人間とは言わなかったけど、あれは、彼が一番、息子を人間というバケモノと思ってたからじゃないかな、と深読みしてしまいました。
熊徹も、あの闇は、彼が晴らしていいものでしょうか。楓ちゃんの言うように、自分でなんとかしていくものでしょう。親なら、自分でなんとかする方法を教える、もしくは、何ともならないものなら、どうやって付き合っていくか教える、ものだと思います。
楓ちゃんも、自分で自分の人生を決めるんだ、みたいなこと言いますが、そんなことはありません。月並みな言葉だけど、人は独りでは生きていけませんから。
沢山の他人の中で、お互い支えあって生きているのが私たちです。おかげさまの気持ちを、忘れてはいけません。もちろん、親にもです。
てなかんじで、私はどうも脚本が、本当にいい親を描いてるとは思えませんでした。感動はするんですけど。最初のあたりは、千と千尋のパクリにしか思えないし。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アニメーション
感想投稿日 : 2016年4月11日
読了日 : 2016年4月11日
本棚登録日 : 2016年4月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする