出版大崩壊 (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年3月17日発売)
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本棚登録 : 467
感想 : 86
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2011 7/26読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りて読んだ。
出版大崩壊・・・というタイトルではあるが主には電子書籍市場についての本。
確固たるビジネスモデルはないしモデルはあっても日本の出版業界は乗れないだろうし、それでも乗り出すしかないけど結局デジタル化はコンテンツ産業を貧する方向に持っていくだろうという、悲観的な予測の本。
割とばっさり悲観しているので面白かった。読み物的な意味で。

Sony readerやガラパゴスが駄目(コンテンツ数やサービス面で)なことは当人たちもわかっているはずなのに、まず調整してから事を始める日本型のモデルでは調整がイノベーションに追いつかないのでうまくいかない、「日本ではアメリカのような電子書籍市場は立ち上がらない」的な批判はなんとなくそれっぽい。
あと中国の出版/電子書籍化工程のほうが日本より進んでないか、という話は面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館・図書館情報学
感想投稿日 : 2011年7月26日
読了日 : 2011年7月26日
本棚登録日 : 2011年7月26日

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