将国のアルタイル(11) (シリウスKC)

  • 講談社 (2012年9月7日発売)
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本棚登録 : 397
感想 : 19
5

(「レパントの海戦」と続けて読んでの感想です)

・・・というように、地中海世界の実際の歴史を知ることで、このマンガ、面白さが倍増することうけ合いです。オリエンタルなトルキエのモデルはトルコなのでしょうが、ヴェネディック(明らかにヴェネツィアがモデル)と同盟を組んだり、領土拡張ではなく通商での繁栄を求めたりと、オイシイところ取りだよなあと思います。リゾラーニのモデルは、ジェノヴァかな、とか、照らし合わせて想像するのもまた楽しい。

しかし、主人公マフムート君、帯にあるとおり「ためされ上級者」ですねぇ。確実に結果を残しているけれど、よってたかってみんなでそんなに試練を課さなくても、とも思います。そこで得られる人脈が、ことごとく癖のある人間なのも面白い。

帝国との本格的な戦争に入るのはもう少し先のように思いますが、戦前・戦中・戦後の結末をどう描いてくれるのか、とても楽しみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マンガ
感想投稿日 : 2012年9月12日
読了日 : 2012年9月11日
本棚登録日 : 2012年9月11日

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