ぼくのつくった魔法のくすり (ロアルド・ダールコレクション 10)

  • 評論社 (2005年4月30日発売)
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感想 : 81
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児童書に出てくるおばあちゃんって、たいていは主人公を導く賢人か、あるいは口は悪くてもすっぱりホンネで生きるすてきな人なんだけど、このグランマはホントにただのいやないじわるばーさんなのね(笑)。
そしてこの魔法のくすりの大胆な作り方ときたら! ドバー、ボチャボチャ、ザザーッってなもんで、たまりません。『チョコレート工場の秘密』にもこういうブラックなテイストが感じられるけど、それを凝縮したような作品なのでした。
そういえばわたしも子どものころ、オロナイン軟膏を水にとかして(とけなかったと思うけど)それを冷蔵庫にしまったことがあったっけ(笑)。思い出しました。

【2011.12.13再読】
なんと10年ぶりの再読。
これ、よく読むと、お父さんがけっこうひどいな(笑)
妻の母親であるグランマがきらいで、最後、小さくなるクスリを飲むようけしかけてるじゃないかw まあ、基本的にグランマ自業自得ではあるのだが。
そして、くすりを作ったジョージがいささか茫然としているのにもかかわらず、読み手もどこか爽快感をくすぐられるという……これぞダールワールドなんだなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書
感想投稿日 : 2011年11月13日
読了日 : 2011年11月13日
本棚登録日 : 2011年11月13日

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