英国幻視の少年たち4: ウィール・オブ・フォーチュン (ポプラ文庫ピュアフル ふ 4-4)

著者 :
  • ポプラ社 (2017年3月3日発売)
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感想 : 7
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英国幻視の少年たち第4巻
3巻が書店になかった(売り切れ)ので泣く泣く4巻から読むことに。

鞠子、エド、グレン、ランスの過去編+カイ視点の現在のお話。

幻想的生命体を見ることはできても、親しくはなれないってものすごく寂しいことだろうな。グレンみたいになりたかったのに、と泣く鞠子が、1巻の鞠子とあまりにかけ離れていていい意味でびっくりした。鞠子は最初から強い人だと思ってたから。よく考えたらそんなわけないのに。この過去編で鞠子にもちゃんと人間らしい感情があったのだなあ(失礼)、と彼女への好感度がぐっと増した。
あんなことがあって、ただひたすら待つしかなかった彼女とグレン二人ともが切ない。妖精の女王、こわいわ。

あと、個人的に読んでてわあっと嬉しくなったのが、鞠子とグレンの二人でウィッツバリーに出かけた時に出会う妖精。鞠子を初めて避けないでいてくれた妖精……あれ、きっとスーだよね。だから鞠子はウィッツバリーに住むことにしたのかなあ、と思ったり。

巻が進むにつれ、どんどん好きになっていくシリーズなんて珍しい。もうずっと読んでいたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 深沢 仁
感想投稿日 : 2018年6月10日
読了日 : 2018年6月7日
本棚登録日 : 2018年5月4日

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