「この落語家を聴け!」に続く広瀬和生氏の本書は広瀬氏がいま「この人に訊きたい!」と思う九人の落語家へのインタビュー。
選ばれた九人の噺家は春風亭昇太・柳家花緑・柳家喬太郎・橘家文左衛門・桃月庵白酒・三遊亭白鳥・立川談笑・立川志らく・柳亭市馬の九人。
広瀬氏は本書において「自分の言葉で語る落語」をキーワードに選んだと語っているが、その裏テーマはズバリ「本寸法の否定」。もっと言えば「本寸法を良しとする観客の否定」
確かに広瀬さんの言わんとするところも判らないではないけれど、ちょっと広瀬さんの論法も強引な気もしないではない。
そんな中で、広瀬さんの誘導尋問に引っかからず(!?)目からウロコのように語る噺家さんも居たりして、「自分の言葉で語る落語家」という人選は結構的を射ていたりする。
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- 感想投稿日 : 2011年8月7日
- 読了日 : 2011年8月7日
- 本棚登録日 : 2011年8月7日
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