過去の自分の、極端versionを見ているような感覚を持った映画。とても面白かったです。この映画から受け取ったメッセージは二つあります。
①自分の作ったルールにがんじがらめになる必要はないんだって、こと
②何事もいつからでもやり直せるんだって、こと
お父さんお母さんに「あなたは本当に必要ない」、「死んでほしい」とずーっと言われても、それとあなたが生きる尊さは関係ないということ。取り返しのつかないことをしてしまい、罪滅ぼしで自分の生きる意味を定義してその通り生きようとして苦しくなったとき、その定義を無くしてもそれはその人の存在否定になるわけではないこと。いつからでも物事はやり直せるし、時間はかかるかもしれないし不利な状況にはなっていくかもしれないけど、それをちゃんと見届けたり応援したりしてくれる人が、必ずいること。
ただ映画を観終わった後にぽっと感じたのは、主人公への嫉妬でした。主人公の住田君は母親が蒸発したり、父親に虐待されたりと、様々な逆境に陥り、その中で「平凡」に生きるために様々なルールを自分に敷き、そのなかで苦しんでいきますが、その主人公をいつも応援する茶沢さんというかわいいヒロインが登場します。どんな逆境に陥っても茶沢さんのような人が傍にいてくれるなら、それでいいんじゃねーの?と思っている自分が、映画を観終わった後、いました。
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- 感想投稿日 : 2013年8月18日
- 本棚登録日 : 2013年8月18日
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