もともと人間というのは何かに依存してしまう生き物。依存することは別に悪いことではない。依存症と呼ばれる人たちが問題なのはその形がいびつな形をしているところ。やめられない止まらない状態が、ついには自分自身を滅ぼしていく。まともな依存に戻そうというのが、精神科医和田先生のやり方。相手の都合も考えずに真夜中に電話をかける。こういった依存の仕方が下手な人たちにカウンセリングを通して、上手に依存する方法を身につけさせてあげる。自らも依存症の著者が導き出した一つの結論が、依存症の克服とは依存そのものをやめることではなく自覚できるようにするというもの。人それぞれに依存症との向き合い方がある。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年1月2日
- 読了日 : 2016年1月2日
- 本棚登録日 : 2016年1月2日
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