書くことに必要な力があるとすれば、それはまず前の文との整合性を保ちながら文をつないでいく力。文章の足りない点を埋めていく。一番に解決すべき疑問=主題は何かを見極める。疑問を持ち、予測し、それを解決する手続きを踏みながら、それを掴みとる。先を読み急ぐのではなく、疑問を抱いたらそれに対する答えを自分なりに用意する。そういうひと手間を加えた人は、疑問が解決される箇所に来た時、それを決して見逃さない。読みの感度の向上、自分自身の因果律からの脱却、書かないことの難しさ・・・・・・・書く上で大切なエッセンスがてんこ盛りであった。最後の言葉が特にイイ。「書くことの中には、現実そのものではない、夢と期待が含まれていなければならない。そして、書くことを裏で支えているのは、実は生きにくさ。これは心にとめておかなければならない。」
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本語
- 感想投稿日 : 2015年7月23日
- 読了日 : 2015年7月23日
- 本棚登録日 : 2015年7月23日
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