小さくても大きくても戦争は戦争
少年たちの 情熱が、一瞬を機に絶望へと変わる描写
冒頭から、戦車出陣までの彼らの『戦争』に対する姿勢はあくまでコンピュータゲームのそれと同じであり、いくら自分たちの背が小さくとも、戦火から逃げて来た友人が目の前にいようとも
フィクションはあくまでフィクションでしかなく、理想と幻想の中で生きている 帰りたくなれば帰れる戦争、やめたければやめてもいい戦争 夜になったら寝てもいい戦争
第1次世界大戦などで世界中、多くの若者たちが巨大な情熱を秘めて兵士へと立候補していった我々の実際の歴史
若者にとって、この世の実際に起こる戦争でも 恐ろしさの影にやはりロマンとアクションと、正義がちらついているように見えるのだ 銃を持って戦えば英雄になれて、愛する国も人も救えるような気になるのだ
彼ら5人の浅はかかつ、愚直なまでの優しさはそこに起因するのではないか その点実際の絶望を見てきたパピの、ある意味でいう諦めの良さの対比が光る
モデルはスターリンとムッソリーニでしょうか?ピリカの街並みがかわいい
あとロコロコがほーんとすき 美しいロコロコの面影が消えたでしょうか…
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
傍に置きたい
- 感想投稿日 : 2018年3月21日
- 読了日 : 2018年3月21日
- 本棚登録日 : 2018年3月21日
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