丸戸氏は文量を増やせば増やしたなりにキャラクターに肉付けできるライターだなあという感触が私の中にあって、本シリーズも4巻を迎えて加藤含む各ヒロインたちに深みが増してきたように思う。
私的には打たれ弱いえりりと薄く嫉妬する加藤の魅力が抜けた感がある。
それとは別に、物語を進めるにあたって毎回新キャラクターを登場させるというのはあまり好きな手法ではないのだが、どうもここまでは既定路線だったようにも思える。
ただ作中でサークル存続の危機であるかのようにうたわれた事柄が私にはそのように思えなくて、また非オタvsオタクの構図もフタを開ければ成立しておらず、デキレース感が強いというか全体として説得力に欠ける印象を受けた話だった。
どこからどう見てもハーレム主人公の安芸倫也が自覚があるのか無いのか、イマイチはっきりしないところも気にかかるがこれは次巻以降に期待か。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ライトノベル
- 感想投稿日 : 2013年8月14日
- 読了日 : 2013年8月14日
- 本棚登録日 : 2013年8月14日
みんなの感想をみる