やっぱお正月はこれやな~。(笑)
元日より大笑いさせていただきました!
マドンナは吉永小百合です。いわゆるサユリストの方には堪らない一作だったのではないでしょうか。憂いの影があるけれど明るくふるまう美女の姿はいつの時代でも堪らないものです。(笑)ただ、当時の時代風潮がそうだったのだろうとは思いますが、ヒロインが空気が読めない鈍いキャラだったというのはまあご愛嬌ですかね。(笑)
吉永小百合はこの後の作品でも再登場するとのことで、再会が楽しみなばかりです。それにしても、この空気が読めないというのは何とかならないものか・・・。(笑)
あいも変わらず「とらや」の面々には、騒々しくて人情深くておっちょこちょいで大いに笑わさせてもらいました。本来なら空気が固まるような会話と状況にもかかわらず、「とらや」の面々が話しているだけで、大笑いの場にみえてしまうのは、山田洋次監督の腕なんでしょうね。喜怒哀楽を自在に左右する手腕には感嘆するばかりです。
その「とらや」ですが、今回から2代目おいちゃんとして松村達雄に交代しているとのことで、初代も良かったのですが、今回からの松村達雄も表情が楽しくて、「とらや」の雰囲気にも早くも馴染んでなかなか良かったですね。
そして、寅さん。今回も寅さんの恋愛ドタバタ劇には笑わさせてもらいましたが、マドンナの吉永小百合の憂いや、博とさくら夫婦の家問題が割とシリアスなネタだっただけに、物語全体の雰囲気が抑えたものになっている中で、独り悶々と自分の立ち位置やはかない恋心に悩む寅さんの後ろ姿には哀愁が漂い、これもまた「寅さん」の魅力としてとても素晴らしいものでした。元気いっぱいの楽しさと哀愁のバランス感覚がとても面白かったです。それにしても「とらや」の中のちゃぶ台を囲んでみんなで会話するシーンには、毎回「寅さん」の真骨頂を感じさせる場面で楽しくて仕方がないですね。(笑)
ところで本作を観ていると、みんな半袖を着ていて食べ物も夏らしくて、あれっ?ひょっとして夏の映画だった?(笑)この時代はお盆とお正月の年2回新作公開されていて、本作はお盆用の作品だったのかもしれません。(笑)お正月映画ではなかった・・・。(>_<)まあ、新春初笑いをさせてもらったので良しとしましょう!(笑)
- 感想投稿日 : 2015年1月1日
- 読了日 : 2015年1月1日
- 本棚登録日 : 2014年12月28日
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