【あらすじ】
まんがの仕事に邁進する明子。余命四か月を宣告された日高先生が明子に伝えたかったのは… まんが家・東村アキコのドラマチック・メモリーズ万感胸に迫る最終巻!
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最終巻、どうしても我慢できなくて涙があふれてしまいました。しかも家族みんなが集まっているリビングで。気づかれないように隅っこにいましたが、もし見つかってたら「お父さんどーした!?」状態でした。こんなに「涙がこみ上げてきた」感覚になったのは久しぶりです。
日高先生のように、自分の意志に実直で、理不尽で、でも助けてくれるときも全力で…っていう「自分にも他人にも厳しい」タイプの人って、どんどん減ってますよね。今の世の中は柵が多すぎますし、誰もが余裕がなく自分のことで手一杯なので、どうしても無難な振る舞いになってしまうのだと思います。
東村さんは日高先生に出会って苦労もされたでしょうが、東村さん自身がとても幸せなことだと感じているのがひしひしと伝わってきました。先生を助けてあげられなかった言い訳を並べまくって強がって…でもやっぱり後悔の念が拭い切れなくて、何であのとき、先生のために行動できなかったのかと考えてももう何もできない…そんな気持ちが読んでる側にもすごく伝わってきて、涙腺がダメになってしまいました。
自分も誰かにとっての「日高先生」になれたらと思いますが、それはとてもエネルギーのいることだと思います。周りの全てに全力を注ぐことはできません。でも、誰かの一生に爪痕を残してみたい。そう思えるぐらい、日高先生を羨ましく思ってしまいました。
- 感想投稿日 : 2020年9月13日
- 読了日 : 2020年9月13日
- 本棚登録日 : 2020年9月13日
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