ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア3 (GA文庫)

著者 :
制作 : ヤスダスズヒト 
  • SBクリエイティブ (2014年12月13日発売)
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本棚登録 : 329
感想 : 12
4

いやなんかすごいな。
本編の裏側でこんな激しい戦いが巻き起こってたなんて。
ベルたちの物語は物語として、こっちも外伝というより別の一つの本編だと思う。

ダンジョンでのハイクラスの戦いがとにかくすごい。
幾度も絶体絶命の危機を迎えながら、それを超えていく王道展開がいい。
それにしてもやっぱりアイズは一人チーターだよ。
そんなアイズのなにやら出自の秘密も匂わされて、これはもしかしてベルと英雄と精霊の話になっていくんだろうか?
いやまあ、ベルの育ての?爺さんは神様だけどさ。

外伝の主人公というかヒロインはもちろんアイズなんだけど、実は前々から、本当の主人公はレフィーヤなんじゃないかと思ってた。
この巻でますますその印象が強くなった。
レフィーヤは言ってみれば外伝のベルだ。
その成長と頑張りが物語を引っ張っていく。
なので個人的ハイライトは、レフィーヤが充満するモンスターの中で「私を守ってください」と叫ぶ場面。
自分の力でみんなを救うという決意。
そのために、自分を信じてほしいと訴える勇気。
憧れの人と、アイズと共にあるために、普段気弱な彼女が勇気を振り絞って自分のできることを成そうとする姿。
なんだかベルとダブってくるのだ。
うん、いい場面だ。

外伝は本編を追いかけつつ、ダンジョンで起こっている謎とアイズにまつわる秘密に迫っていくことになるのだろう。
いやあ、楽しみだなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2015年12月10日
読了日 : 2015年12月10日
本棚登録日 : 2015年12月5日

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