竜女ウィーネとゼノス達を巡る前後巻の後編。
とにかく全編通してシリアス展開で、正直読むのがしんどかった。
しかも最後までその重さは解消されないのがなんとも苦しい。
今までのような解放感に浸れるのはいつの日だろうか。
前巻でも思ったけど、この展開は結構微妙なところに来ていると思う。
もしくは難しいところに足を踏み入れた感がある。
知性を持つモンスターの登場はこれまでのようにモンスターイコール悪として冒険者が倒していく爽快感を減じさせてしまう。
そのモンスターは本当に悪なのか?という疑問を常に抱えることになってしまう。
だから、単純にベル達が強いモンスターを倒して成長していく展開には最早戻れないだろう。
もっと明確な悪や悪行がこれからは必要になってくる。
それは確かに物語に深みを与えるだろうけれど、一歩間違えれば、これまでの爽快感、面白さを損なう危険性がある。
……と、ここまで考えてきて、そういえばこれまでもベル達の戦ってきたのはモンスターよりもむしろ別の悪の方が多かったなと思い出した。
じゃあ、大丈夫か(笑)
とはいえ、この後の展開が少し心配でとても気になる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ライトノベル
- 感想投稿日 : 2016年8月25日
- 読了日 : 2016年8月25日
- 本棚登録日 : 2016年8月25日
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