たまたま本屋で見かけ、タイトルは何度も聞いたことがあるもののそういえば一度も読んだことなかったな、あらすじすら知らんな?!いうことで手に取った本。16歳の落ちこぼれた主人公Holdenの一人語りで淡々と進んでいくわけだが、とにかくHoldenが周りを忌み嫌ってて(妹のPhoebe、亡くなった弟のAllie以外)汚い言葉で独自の視点から何でも批判しまくるのに最初は面食らった。でも不思議なことに砕けた口調だから読みやすい。すらすら読めちゃう。Holden捻くれてんな~と思うと急に修道女に対して慈悲深かったりしてこっちが振り回される。
一回読んだだけではなんでこの本が不朽の名作と言われているのか理解できなかったものの、Holdenもたまに純粋な観察眼を持っていたりして、青年と大人の間の揺れ動きが精緻に描かれているからなのかなぁと思ったり。
タイトルの由来にはかなりびっくりした。Singing in the Rainのタイトルも相当粋だなぁと思っていたがこちらもかなり。ライ麦畑で捕まえられるのは間違えて落っこちちゃった子供たちで、CatcherはHoldenなのね、、!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年8月25日
- 読了日 : 2022年8月6日
- 本棚登録日 : 2022年8月17日
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