クランⅠ - 警視庁捜査一課・晴山旭の密命 (中公文庫 さ 65-5)

著者 :
  • 中央公論新社 (2015年7月23日発売)
3.63
  • (7)
  • (21)
  • (17)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 207
感想 : 23
4

捜査二課の恋人を自殺で失った検視官・綾織の内定を秘密裏に命令された捜査一課の警部補・青山。警視庁の周辺では、綾織の恋人の北森を始め、元警察官の自殺など、警官の死が続いていた。青山は綾織を説得するのに、捜査支援分析センターの上郷の手を借りていたが、実は彼女は首席監察官の千徳の部下であり、警察の闇を暴くために密約を結んだ「クラン」の一員であった。北森の死に疑問を抱いていた青山、綾織は共に密命に加担することに…そんな中、渋谷南署の生安に異動になったベテランの岩沢は、渋谷で起きている何かを感じ取っていた。その岩沢の直感で、北森が他殺である証拠を得た途端に、今度は警視庁内部で、捜査一課の署員が自殺を図る…と言うのが、1巻まで。
4月は警察小説強化月間にしようと、大切に取っておいた「クラン」を1冊目に選んだが、これは4冊まとめて、読まなければ、先が気になって、しようがない。
警察小説だけど、警察内部の悪と「クラン」との闘い。今までにないタイプで、結末にかなり引き込まれる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察物
感想投稿日 : 2017年4月2日
読了日 : 2017年4月2日
本棚登録日 : 2017年1月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする