ただ単に山を舞台にした小説を読みたくて、行き当たった作品だったが、2012年に放送されたドラマのノベライズだった。
全然知らずに読み始めたが、実際にボランティアで作っている「診療班」をベースに描かれていると言うことで、作品自体すごく良かった。今まで山岳救助隊の話などがほとんどだったので、高地での医療の難しさなど、初めて知ることもたくさんあったし、医療ものなのだけど、描いているのが脚本家でもある作者なのもあって、文章も読みやすい。
ドラマは全く観ていないので、よく分からないが、ドラマで描かれるより前の昭和47年、「山で亡くなる人の命を一人でも救いたい」と言う強い思いを抱いた山荘のスタッフが診療所を作るところから始まり、1992年、2012年と時代を遷しながら描かれているのも、実際の「診療班」の歴史を感じることが出来て良かったと思う。
今更ながら、ドラマを観てみたいと思った。
読書状況:読み終わった
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ライトな感じ
- 感想投稿日 : 2018年6月12日
- 読了日 : 2018年6月12日
- 本棚登録日 : 2018年5月31日
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