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- / ISBN・EAN: 4988111289674
感想・レビュー・書評
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フランス映画、老々介護を扱った作品。
フランスの現実を垣間見た気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
老夫婦の妻のほうが突然病を発症して介護が必要になる。献身的につくす夫だが、病は進行するばかりで、妻は不自由になるばかり。淡々と二人の日常を描きながら妻の病の悪化がじわじわと迫ってくる。自分たちの老後は果たしてどうなっているのか、そういうことを考えながら見る年齢になってしまった。
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夢か現か曖昧なところがハネケらしい。
鳩さんの意味が解釈できなかった。 -
老いて行く妻とその看病をする夫。スジを要約してしまえばそれだけの話……なのにここまで人を惹きつけるのは何故なのだろう。むろん俳優陣の演技の賜物でもあるだろうが、それと同じくらいこの映画が「計算」され尽くした作品であるからに他ならない。開け放たれた窓、あるいは外から入って来るニュースは閉ざされた登場人物たちの心が辛うじてその接点に依って繋がっているという、斎藤環氏風に言えば「引きこもり系」の人々の(ハネケの映画では登場人物たちは皆「孤独」だ)心理をそのまま象徴しているかのようでもある。タイトルは「愛」だが、彼らの間に「愛」はあったのだろうか? 例えばそれは食事の場面が象徴しているように一方的なものではなかったのか? そのエゴこそがしかし、「愛」なのではないか? 色々なことを考えさせられる。ラスト・シーンの余韻もあってこの点数にさせられてしまった。いや、興味深い作品だ。
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第65回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール。第85回アカデミー賞の外国語映画賞受賞。2012年の賞レースにおいては総なめとまではいかないがオーストリアの作品としてはこれほど知名度があった作品は無いのではないでしょうか?
名作感満載のこの作品にはかなりの期待をしていました。
「愛、アムール」
https://www.youtube.com/watch?v=626RPRSHPn0
ミヒャエル・ハネケ監督の作品はこれで3本目となるが……う~ん僕的には微妙かもしれない。
本作で僕が感じた愛は無い。幻覚を観るシーンがあるが、それは愛ではなく後悔なんだと思う。人それぞれ視点が違うので好き嫌いは仕方がないが類似作と言えば落としどころが全然違うかもしれないが、寺尾聰さん主演の「半落ち」の方が数段上だと思う。
半落ちにあった美しさがまるでなく、涙もない。現実逃避の殺人フィルムにしか感じなかった。 -
ミヒャエル・ハネケ監督が、パリで暮らす老夫婦の愛を描き、第65回カンヌ国際映画祭パルムドールに続き、第85回アカデミー賞で外国語映画賞に輝いたヒューマン・ドラマ。
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人を愛するという事は健やかなる時も病める時もだけではない。
相手の重荷、負担、老老介護の問題を淡々と。
生活音だけでも無常さを教えてくれる、そんな作品でした。
愛とは移ろい行くものなのか。 -
ハネケ監督だから、今回も相当エグいんだろうなーと身構えて観たら、そーでもなかった。テーマも老いと認知症と介護の問題というありふれたものだし、衝撃であるはずのラストも、冒頭で結末を見せてしまっているせいで、それほどの破壊力もなかった。吐き気を催させるほどの監督の作風も、なければないで、それは物足りない感じ。それにしても「人生はかくも長く、素晴らしい」っていう見当違いなコピーは何? ☆2
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ほんとコレ!ってな具合のあるあるが不愉快にさせてくれる。
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一行だって、感想書くのを断念させられる作品。とりあえず、音がすごい。水の音、ちょっとした生活音、息づかい。それら一つ一つが、鮮明に突き刺さってくる。そんな静かな作品。