絶対城先輩の妖怪学講座 (メディアワークス文庫 み 6-1)

  • アスキー・メディアワークス (2013年4月25日発売)
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【内容】不可思議な出来事を妖怪のせいにして当事者が納得できるかたちに決着してしまう絶対城先輩の活躍。通称ユーレイの女子大生との迷コンビ爆誕。べとべとさん、幽霊、付喪神、馬鬼、ぬらりひょん。他にも二種かな。
【感想】こいつらいつか、ホンマモンの妖怪に復讐されるで。・・・あれ?なんか最近似たようなタイプの決着の付け方させるお話を他で読んだような気がする。なんやったっけ?まあ、とりあえず、内容よりもコンビの掛け合いを楽しむお話でしょう。

▼絶対城先輩についての簡単なメモ(あくまでもこの作品の内容による)

【馬鬼】不慮の事故で死んだ馬の霊が妖怪化し不幸を招く。
【織口乃理子】国文科准教授。28歳だが20歳そこそこにしか見えないお嬢様っぽい美女。大学創始者の一族だが今は没落。
【杵松明人】理工学部の三年生。絶対城の友人。すごく聞き上手。元演劇部。
【木村茂吉】小久保荘の営繕担当。節足動物ラヴァー。
【小久保日奈美】礼音の友人。今はひなびたしかし通の温泉宿小久保荘の若女将。
【絶対城阿頼耶/ぜったいじょう・あらや】文学部四号館四十四番資料室の怪人。ワイシャツに黒の羽織で黒色の長身の怪人。妖怪にくわしい大学生。
【付喪神】長く使われた道具が変じた妖怪。
【土蜘蛛】人を襲う蜘蛛妖怪。けっこう強力な妖怪として描かれることが多い。
【東勢大学】舞台となる私立大学。古い施設を流用して創られており怪しい噂がいっぱい。
【ぬらりひょん】頭が大きくて背丈の低い老人の姿の妖怪。「妖怪の総大将」的な言い方は後付けの設定だとか。
【べとべとさん】足音だけがついてくる追跡系の妖怪。あるフレーズを唱えることで去ってゆく。
【湯ノ山礼音/ゆのやま・あやね】語り手。大学一年、長身でツルペタ系の女性。絶対城先輩の相棒。絶対城先輩はユーレイと呼ぶ。趣味と特技は合気道。
【妖怪の分類】井上円了が提唱したらしい。生物などを見誤った「誤怪」、捏造された「偽怪」、自然現象などを超自然と思い込む「仮怪」(その中でさらに物理的実体にゆらいするものを「物怪」、心理的要因に由来するものを「心怪」)、そして「真怪」はほんとうの妖怪。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ふつう
感想投稿日 : 2019年12月13日
読了日 : 2019年12月13日
本棚登録日 : 2019年12月1日

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