マトリックス レザレクションズ(字幕版)

監督 : ラナ・ウォシャウスキー 
出演 : キアヌ・リーブス  キャリー=アン・モス  ジェイダ・ピンケット・スミス  ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世  プリヤンカー・チョープラー  ニール・パトリック・ハリス  ジェシカ・ヘンウィック  ジョナサン・グロフ 
3.20
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感想 : 3
3

結論から言えば、観ても観なくてもいい続編だと思った。
旧三作をじっくり観て話に納得して終えた人なら、こういうその後もありだと思えると思う。ただしさらなる衝撃とか世界観の上書き更新みたいな新しい刺激はあまり無いはず。
それ以外のお客さんについては視聴対象とされていない感じ。なにしろ旧作の回想が随所に挿入されるし、話の半分くらいには旧三作への自己批判や反省、或いは4作目に当たるこの新作を作る理由を作中で言い訳するかのようなメタ的要素が入っているので、新規のお客さんは旧作予習必須と言える。

内容、話として面白いのもそのメタな部分が主で、それを経て結論として「マトリックスという作品はネオとトリニティーの物語」ということが導かれていくけども、結論と主題は別であってそれはそれ。
この映画の主題は何かと言えば「できあがったマトリックス三部作の続編を敢えて作るならどういうものか」だろう。そして「ファンがそれを望むとしたらこういう感じでしょ」というようなポイントはたくさん押さえていると思う。そういう文脈で言えばよくできている続編にはなったと思う。しかしだからと言って、それが良い映画になったか、旧作と肩を並べるだけのものになったかと問われるとそうとは言えなそう。
故に、旧作を知って観ればそれなりに楽しめるが、特別観なくてもいい作品だと結論してしまう。


例えばローレンス・フィッシュバーンやヒューゴ・ウィーヴィングが出ていたら、同じ内容でも感想は違っただろうか。目に映る劇としての評価は変わるだろうけど、脚本面や作品の評価としては大差ない気がする。
ナイオビはジェイダ・ピンケット・スミスが出演可になったからあの役どころになったという感じだったし、落ちぶれたメロビンジアン一味なんてファンサービス以外の何者でもなく、あのシーンの敵が名もなきモブキャラでも大して問題はなかっただろう。
要するに旧作キャストのプチ同窓会映画として観れば上出来と言える。

個人的に良いと思ったところは、旧作脇キャラのサティーの再登場。
それと終盤でネオが飛ぼうとして「あ、飛べない」っつって動作キャンセルするところ。緊迫し始めたところであんなギャグを入れる無駄演出に笑った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アマゾンプライムビデオ
感想投稿日 : 2023年9月18日
読了日 : 2023年9月18日
本棚登録日 : 2023年9月18日

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