ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者 (中公新書)

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  • 中央公論新社 (2014年3月25日発売)
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こんな人がかつて生きていた、ということに感動する。

[今後にも生かせる学び]

・科学的知識は、破壊力に関わるものであろうと、創造力に関わるものであろうと、所与の人間のリアリティ、地上に複数の人々が生きる現実とは疎遠なもの。

・技術志向の大衆社会の中で、犠牲者を巻き込んだ全体主義体制は今後も生じうる

・自分の確信や感情を犠牲にして、全体主義的制度への協力を一歩踏み出してしまう

・必然あるいは義務として遂行されるとき、悪は悪として感じられなくなる

・犯罪者と犯罪の間の隔たりは、オートメーションのような技術の発展の結果である

・どんな悲しみでも、それを物語i変えるか、それについて物語れば、耐えられる

・リアリティを欠いたまま歴史が進んでいくことは人間自らの尊厳を手放すことになる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年7月19日
読了日 : 2020年7月19日
本棚登録日 : 2020年7月19日

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