「鎌倉殿の13人」の中で中心となる人物たち(義時・時政・政子)の側から書かれているだけあって、ドラマを想像しながら読むことができました。
公式サイトの人物相関図を脇に置いて読めばきっと面白いと思います。
序盤に登場する伊東祐親や工藤祐経についても詳しく書かれており、ドラマでは描ききれないであろうバックグラウンドが分かりました。
ただ、この人物はこのくらいの年齢だろう、とか、このあたりは誇張されているだろう、など史料を結構細かく考察していっているので、読み慣れていない方には若干読みづらいかもしれません。
先に「頼朝の武士団」(細川重男/朝日新書)あたりを読むのをおすすめします。
実は本書は三部作と坂井氏が言う一冊で、他に「源氏将軍断絶 なぜ頼朝血は三代で途絶えたか」(PHP新書)、「承久の乱」(中公新書)もあります。
「源氏将軍〜」は頼朝などの源氏の側から、「承久の乱」は後鳥羽上皇側から書かれているそうなので、こちらも引き続き読んでいこうと思います。
読書状況:読み終わった
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勉強になった(読後)
- 感想投稿日 : 2021年12月25日
- 読了日 : 2021年12月22日
- 本棚登録日 : 2021年11月3日
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