東芝が経営不振で、サザエさんのスポンサーを降りる可能性があるという。
1969年以来、長らく東芝1社提供だったサザエさん。
少なくとも私以上の世代にとって「サザエさんといえば東芝」というのは、しりとりで、「りんご」の次が「ごりら」になるぐらいお決まりのことだった。
それが1998年に複数社提供になった際も結構なニュースだったが、もし降りることになれば、世間的には東芝という会社自体が、「終わった会社、古き良き時代の遺物」になったと思われかねない。
単なる広告宣伝費削減以上の負のインパクトがあるわけだが、さてどうなることやら。
古き良き時代、サザエさんで思い出したのが「サザエさんをさがして」という本。
朝日新聞の連載を書籍化したもので、漫画・サザエさんに登場する昭和風俗を紹介している。
例えば。
「男性化粧品」というページでは、「マンダム」のCMに、チャールズ・ブロンソンが起用された経緯が書かれていたり。
「ゴキブリ」というページでは、何故ゴキブリがここまで嫌われるようになったかが書かれていたり。
将来、この本の続編が出て「東芝」なんてページができないことを祈るばかりである。
なお協力者として名が挙がっている清水勲氏の著書「サザエさんの正体」にも「作中に登場する、現代では見られなくなったモノ」が紹介されている。
いずれも古本屋で探せば時折見掛けるので、「サザエさん」とか「ALWAYS 三丁目の夕日」が好きな方は是非。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2008年12月29日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2017年2月23日
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