『統計学を拓いた異才たち』や『異端の統計学 ベイズ』などの書籍を読み、確立・統計に関わる黎明・進展・論争・確執などの歴史やそれに関わった多くの人々の物語を楽しんだが、学術的な部分に関しては表層的な記述に留まり、そこで何を巡ってどのような議論がなされたのか分からず、蟠りが残り、不満足であった。(当然、そのような要望に応える類の書籍ではなかったのであるが、) そのようなことに関心をお持ちの方々に高い水準で答えてくれるのが本書である。科学的仮説を証明する証拠を巡る尤度主義とベイズ主義と頻度主義の考え方を「ロイヤルの3つの問い」を論点として「誰でも認めざるをえない」という客観性の視点で述べる。訳者解説から読み始めることお薦めします。なお、原文を読んではいないが、翻訳は熟れた日本語であり、秀逸であると思います。
読書状況:読み終わった
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統計
- 感想投稿日 : 2014年3月16日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2013年6月27日
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