もやしもん(9) (イブニングKC)

著者 :
  • 講談社 (2010年7月6日発売)
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本棚登録 : 3122
感想 : 146
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 後半はあまり面白くないよ…という若者の感想も聞いたのだが,この9巻も面白かった。日本の自給率の話など,なかなかシビアな問題にシビアに応えているのが,わたしは好き。例えば,下の樹先生の言葉。

しかし 農の本音を言えば 申し訳ないがそんなモン 知ったこっちゃねェ
政府が悪い 農協が悪い 農家が悪いと 誰かに悪をなすりつけ
知る努力もせず 求めるばかりの 消費者という名の 虚像が放つエゴが 真の悪だ
   p.65「第102話 いただきます」より

 酵素の話が詳しい(第103「話酣ではございますが」)。酵素の名前の由来が「酵母」にあるとは知らなかった。また,消化酵素と代謝酵素の全体量はあまり変わらないこと。だからこそ,病気の時には消化酵素の働きを抑えてでも代謝酵素に頑張ってもらうように,おかゆなどの消化に良いものを体が求めることなど,わたしゃ目からウロコだったねえ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 科学
感想投稿日 : 2021年7月1日
読了日 : 2021年7月1日
本棚登録日 : 2021年7月1日

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