古代から中世、近世にかけての家の考え方の変遷が、社会構造の変化とともに語られており、とても分かりやすかった。中世も核家族が中心であり、成人すると男は家を出て自分の家を作ることが多いこと、男女ともに結婚すれば家を持つことなどが分かる。また、室町時代後期に男系を中心とする家系を重んじる社会に移行する時代は、家系が薄れゆく現代とよく似た社会的状況ではないかという視座は興味深い。室町時代の社会や民俗の分かる書籍が少ないように思うが、探して読んでみたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2022年10月10日
- 読了日 : 2022年10月10日
- 本棚登録日 : 2022年10月1日
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