富士山大噴火と阿蘇山大爆発 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎 (2016年5月28日発売)
3.90
  • (6)
  • (6)
  • (8)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 73
感想 : 9
3

前半は東北大地震(3.11)以来、列島の火山が活動期に入ったなどという俗説をマグマ学の第一人者がやんわり否定する。そんなに単純な話じゃないよ、というため息が聞こえてきそう。また、地震予知分野よりはマシなようだが火山学でもまだまだわからないことが多くて噴火を予測するのはかなり困難であるようだ。
後半は、列島の火山活動を概観して、非常に稀だが一旦起きると極めてシビアな災害、例えば阿蘇4噴火の再来や南海地震などに備えるべし、との提言。役人は頻度が小さいと見込まれるとなかなか動けないとのお嘆き。
面白く読んだが、もう少し火山学に振って深めのお話を読みたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年1月2日
読了日 : 2022年1月2日
本棚登録日 : 2022年1月2日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする