次世代型リーダーの基準 世界基準で「話す」「導く」「考える」 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA (2022年2月10日発売)
4.00
  • (1)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 57
感想 : 6
5

よくまとまっていて、おもしろかった

GEのリーダ育成機関にいた筆者が『この一冊で、リーダーとしての「仕事」「育成」「プレゼン」の基本を体系的に学べる決定版』として書き記したのが本書です。

気になった言葉は以下です。

・ビジネス環境の変化に備えて自らを進化させよ

・「スキル」×「マインドセット」=「結果」

・リーダシップとマネジメントとの違い
 リーダシップは、方位磁石や羅針盤のように方向性をしめすもの
 マネジメントは、方向性をきめたら、そこにどうやったら到達するかを管理する時計のようなもの

・「自分が大切したい価値観」と、「自分が大切にすべき価値観」が衝突して悩むことがある。仕事での学びを大きくするためにも、「自分の持っている価値観」をきちんと意識下におく。
・自分の強みに投資すること。それは、弱みを改善することに投資した場合より、強みに投資した場合のほうが、結果・効果が大きくなるから。

・3つの視点を獲得する
 ① 自分の行う仕事がその上位目標と整合が取れているかという視点
 ② 自分が行う仕事の意味を認識する視点
 ③ 自分のキャリアを考える際に必要な視点

・情報検索の取り扱い 検索技術を高めるのではなく、感度を高くすることが重要

・自分の業績をチェックせよ。AMO理論
 P:業績は、A:能力、M:モチベーション、O:機会

・成果を上げるには、「重要度の高い順に上から3つに絞って重点的に取り組む」
・意思決定に影響を与える要素 ①衝動抑制、②問題解決能力、③現実吟味能力
・企業も人も研究開発投資を行わなければ成長はできない。
・人を大きく成長させるもの、それは、修羅場の経験とそのふりかえり
・完璧でなくてもいい。7割OKであれば、GO!
・所属する組織でしか通用しない人材ではなく、どの産業のどのような会社でも働けるプロになろう

・部下の育成とは、①強みを強化、②弱みを改善、③新しい能力の付加 を行うことである
・エンゲージメントスキル ①知る、②結びつける、③信じてまかせる、④コーチング、⑤感謝する
・コーチングのGROWプロセス ①目標、②現実、③選択肢、④意思
・行動結果の目標設定モデル SMART CAR
 S:具体的、M:測定可能、A:達成可能、R:結果志向、T:期限付き
 C:明確に理解している、A:上司と部下の互いが合意、R:必要であれば再交渉

・プレゼンの重要性:本質的なことのみに焦点を当てる思考
 無駄な作業の排除、あらゆる仕事のスピード化、明快でわかりやすい思考

・プレゼンとは、自分が言いたいことをいう のではなく 相手が聞きたいことを伝えること
・うまく伝えることができないのは、自分が一番伝えたいコア・メッセージを本人がわかってないから
・プレゼンに必要なもの、簡潔さ と 情熱を表現すること
・聞き手を分析する、まんべんなく話のではなく、キーマンとサブに対してプレゼンを行う
・プレゼンの良否の判断基準
  ①相手のメリットを訴求できる魅力があるか
  ②聞き手が具体的に行動を取るために充分な説得力があるか
・プレゼンでは、最初に結論を 提案⇒問題⇒解決策⇒想定される効果
・問題と課題は違う
  問題:現状と、現時点においてあるべき姿のギャップ
  課題:現状と、将来のある時点においてあるべき姿のギャップ
・10・20・30の法則 10枚のプレゼンで、20分を発表、文字フォントは、30ポ
・キーメッセージを伝えるために、枚数を減らすとともに、1枚の文字数も減らす
・人間は理性より感情に反応する。Emotinal first, rational second

・メッセージーの強調
 間を設ける
 緩急、高低、をかえて話す
 視点を変わるために、うごき姿勢を変える

・質問の対処
 ご質問はありませんか ではなく、 ご質問をお願いします
 質問がでたら全身で傾聴する
 質問にお礼をいう、ご質問ありがとうございます
 もらった質問をオウムがえし、繰り返す、質問を確かめる
 回答したら回答になっているかを確認 お答えになっておりましたでしょうか

・リーダーシップというものは、最もよく研究されてはいるが、ほとんど何もわかっていない
 ⇒ なによりも大切なのは、リーダーシップについて、自分なりの考えでまとめておくこと

目次

はじめに

第1部 仕事の基本
 序 章 誰もが今より「自分を進化」されられる
 第1章 「Self-awarenessがすべて」ー自分を「知る」
 第2章 「費用対効果の高い意思決定を」ー自分で「考える」
 第3章 「学ぶことをやめたら、会社を去れ」ー自分を「鍛える」
 第4章 「GEでは七割オッケーならゴーです」ー自分を「変える」
 第5章 「自分の運命は、自分でコントロールしなさい」ー自分を「導く」

第2部 部下の育て方
 序 章 「なぜ、部下を育てないといけないのか」
 第1章 「あなたは部下を、”エンゲージ”できているか」
 第2章 「部下の”人生の価値観”を把握する」
 第3章 「OJD&フィードバック&コーチング」
 第4章 「今日から100日で部下を育てよ」

第3部 プレゼンの基本
 序 章 なぜ「簡潔さすべてを解決する」のか
 第1章 なぜ優れた人は「聞き手を知ろう」とするのか Analyze
 第2章 なぜ「構造がシンプル」な話は効果的なのか Build
 第3章 なぜ簡潔な資料が「人を動かす」のか Construct
 第4章 なぜ「15秒で話す」と記憶に残るのか Deliver
 第5章 なぜ質問・反論を「歓迎すべき」なのか

おわりに

ISBN:9784040824123
出版社:KADOKAWA
判型:新書
ページ数:464ページ
定価:1260円(本体)
発売日:2022年02月10日

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年1月26日
本棚登録日 : 2023年1月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする