マッキンゼーで学んだ「段取り」の技法 (知的生きかた文庫 お 75-2)

著者 :
  • 三笠書房 (2021年4月19日発売)
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マッキンゼーで学んだ「段取り」の技法
著:大嶋 祥誉
知的生き方文庫

結果を出す人は仕事の段取りが違う
欲しい結果に向かって、無駄なく行動できる

段取り上手は、最小の力で最大の成果を得る、そんなミニマム思考が身についている
仕事は、段取りがすべて。結果ははじめる前の思考で決まる

仕事の質とスピードの両方を追求しながら、高いパフォーマンスを出す

■ミニマム思考

成果を出す人は捨てることをためらわない フォーカスすべき最も重要なこと以外を捨てる
質×スピードを高めるミニマム思考 成果を見極め、ムダなく行動する それ以外は捨てる
段取りはバリュー(価値)を決めることから始める 価値とは、自分もしくは相手にとってのメリットのことです 何をしているかではなく⇒どんなバリュー生み出しているか
バリューはすべて仮説から生まれる 仮説を立てる技術、全体設計する技術、結果をデザインする技術
鳥の目:全体設計をする技術 地図を描く
最終成果物をイメージする 空(事実)⇒雨(解釈)⇒傘(行動)
超段取りは、流れ×スキル 流れを意識する

■あらゆる仕事に仮説をもつ

仮説をたて、やるべきことを限定する 仮説とはバリューを実現するための仮のアイデア
情報収集力、編集力で高度の高い仮説を立てる、生の情報にこだわる
新しい切り口を見つける 特定情報をピックアップし、それをアレンジする編集力が必要
非線形思考 これまでの経験、知識、勘を組みあわせることでベストの解答を導くこと そのために知識や経験をストックしておく
情報はだから何?まで考える その情報からどんな意見や見解、仮説を導くか 情報は一次情報に当たる⇒徹底的に現場で調査する
ゼロ発想で仮説を立てる 誘導尋問をしない、仮説をもちながら他の可能性も検討⇒そもそも問題は何なのか
仮説は1行にまとめる ⇒ できるだけ具体的な文章にまとめる
思考の枠(フレームワーク)を持つ ⇒ 質×スピードを向上する

■全体設計が最短のルートを示す

設計図で現在位置をつかむ ⇒ 全体を俯瞰する設計図を描く(やるべき作業を網羅する、作業の期限を決める、ひと目でわかるように可視化する、最終成果物を明示する)
全体設計を1枚にまとめる そして ToDoリストをつくる
チェックポイントを意識する
フレームワークで、作業のモレを防ぐ
段取りとは、流れ、である はじめての仕事はランダムでやるべきことを書き出して作業ごとにグループ化する
モレなくダブりなく
定量と定性に分ける
作業時間は見積もったら、できそうだとおもった時間の2倍にして設定する

■アウトプットがバリューを左右する

アウトプットは具体的にする ⇒ ゴールがわかれば、不要なこともわかる
アプトプットは、3でまとめる
仕事に取り掛かる前に上司の期待を確認する ⇒スピード重視なのか、内容重視なのか
100%を目指さない、80%で十分
タスク完了時間を設定する ⇒緊急な仕事はスピード優先、重要でない仕事で相手の期待を超える必要はない

■ワンランク上の超段取り術

段取りチャート 流れ、くくり、要素 3つの要素をチャート化する 着手するまえに、全体像を把握する
バリューに直結する、もっとも重要な部分に注力する
質×スピード 仕事全体を改善する 部分にこだわるより全体を改善する
仕事に新しい観点を持ち込むことでブレイクスルーする
五感をとぎすませる アイデアがでないときは、さっさと寝る
仕事にメリハリをつける、オンとオフを切り替えることで仕事の質を高める
年単位でスケジュールを立てる、到達度をチェックする
集中する時間を1日20分もつ、ぼんやりする⇒脳が活動するために必要
マルチタスクタイプか、シングルタスクタイプか
自分を整えるノートをつける

目次

はじめに
第1章 「ミニマム」思考――最小の力で最大の成果を得る
第2章 あらゆる仕事に「仮説」をもつ
第3章 「全体設計」が最短のルートを示す
第4章 「アウトプット」がバリューを左右する
第5章 ワンランク上の「超・段取り」術
第6章 結果が変わる!「五感」を研ぎ澄ます習慣
おわりに

ISBN:9784837987116
出版社:三笠書房
判型:文庫
ページ数:256ページ
定価:700円(本体)
発売日:2021年05月05日第1刷

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2024年1月13日
本棚登録日 : 2024年1月8日

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