東北のとある地方にある蛸足大学を舞台にした連作短編SFです。研究者や学生が主人公となり、その研究テーマが作品のテーマとなる形です。研究そのもの、そしてその研究結果を論文にまとめるというあたりにスコープがおかれ、研究に打ち込みつつも論文に苦しめられる姿が、生々しい感じです。
名前などの固有名詞があまり出てこず、外来語などのカタカナ表記がほとんど使われていないのが文章の特徴でしょうか。読み始めは少々戸惑いましたが、読んでいるうちに慣れます。むしろ日本語表記されているモノが何なのか推測するのも楽しいです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2013年11月24日
- 読了日 : 2013年11月22日
- 本棚登録日 : 2013年11月7日
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