著者は『はんげんぱつ新聞』の編集長で、NPO法人・原子力資料情報室の共同代表。ということで、当然脱原発論かと思いきや、数字やグラフは、意図的に使うことによって情報操作しやすいことから、そうした手法で危機感をあおりたくないという方針で語られている。タイトルどおり、私の頭には入りきらないほどのエネルギーの話が満載だが、省エネルギーは決して消極的な考えではなく、むしろ、より好ましい社会を作り出す積極的な考えだという意見は好感が持てる。それを象徴するように、一番最後の文章は「少なくとも、多くの人を犠牲にしたうえでエネルギーを浪費するより、よほど気持ちがよいではありませんか。」と終わっている。3・11以降に読んだ人には、ずしんと来るフレーズだ。「巻末に索引が10ページにわたって掲載されているので、ちょっとしたエネルギー辞典としても便利。皆さんからの推薦本です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
技術・エネルギ-
- 感想投稿日 : 2011年8月22日
- 読了日 : 2011年8月22日
- 本棚登録日 : 2011年6月21日
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