病気の姉を抱える妹の視点から、家族・友人らを捉え、自分の内面に昇華していく過程を描いた作品。家族だからこそ、お互いの内面がよく分からない状態に身を置くことになるのがよく分かる。働いている父親が、家庭から逃げているように見えたり、何でも世話してしまう母親が、ただ甘やかしているだけに見えてしまったり、病気で行動の自由がきかない姉が、家や病院を抜け出すことをただの我儘と捉えたり、そこにどんな思いがあるのかなんて自分の主観でしか捉えていないので全く想像しない。
感動作というよりは、テーマも重く沈み込むように感じる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月30日
- 読了日 : 2022年5月30日
- 本棚登録日 : 2022年5月29日
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