地球表面積の7割を占める海洋の国際的利用はここ4百年の歴史です。大航海時代に始まり、捕鯨業の発達、アメリカの海洋覇権の確立と歴史を辿り、海洋秩序のルールづくりが模索されるのは20世紀も後半になってからのことです。そして、それはアメリカを秩序に組み入れる交渉史そのものでした。今、中国は南シナ海・東シナ海で覇権を確立しようとしており、海洋秩序に挑戦している状況です。戦争をしないで領土を収奪する手法を開発した中国は、尖閣を含む南西諸島をサラミスライス&キャベツ戦略で手中に納めようとしており、一切ためらいはありません。中国サイドを論じる第5章の緊迫感に続く、日本サイドを論じた第6章が心許ない。
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- 感想投稿日 : 2020年9月25日
- 読了日 : 2020年9月25日
- 本棚登録日 : 2020年9月25日
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