中本の血に絡め取られる3人のイケメンの儚い人生。寺島しのぶが語り部役です。フォークナーを読むような血と地域性の物語でした。路地生まれは正業に就けず、あぶれ者として生きざるを得ないという中本サーガが連鎖します。出生の度に映される花窟は神話的、中本に無条件で接するオバは超現実的な印象でした。理屈に走らず、語りに徹することで"業”を表現しましたね。
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- 感想投稿日 : 2015年1月8日
- 読了日 : 2015年1月8日
- 本棚登録日 : 2015年1月8日
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