外界から隔絶した孤島で起きる殺人劇という古典的な舞台に、“特殊設定”という演出がミックスした特殊設定本格ミステリ。
物語中盤で明かされるその特殊設定がとにかく特殊だ。ぶっ飛んでる。これを受け入れられるか否かで賛否が分かれるだろう。
一旦受け入れてしまえば、クローズドサークルにおけるフーダニットの面白さは充分。謎解きはやや難しめか。マイスター・ホラなるメタ視点が介在し、謎を解くための手掛かりもこれでもかと提示した「読者への挑戦」付きで、フェアプレイに徹している。残念ながら、私は真相には辿り着けなかったけれども。。
タイトルからはわからなかったが、本書は《竜泉家の一族シリーズ》に属するシリーズもので、第2作の位置付け。順不同に読んでも問題無い模様。他の作品も読んでみたい。
このミステリーがすごい! 13位
本格ミステリ・ベスト10 7位
SRの会ミステリーベスト10 1位
ミステリが読みたい! 13位
《竜泉家の一族シリーズ》
1. 時空旅行者の砂時計
2. 孤島の来訪者
3. 名探偵に甘美なる死を
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
特殊設定ミステリ
- 感想投稿日 : 2023年10月18日
- 読了日 : 2023年10月18日
- 本棚登録日 : 2023年10月16日
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