会社改革のうち、ソフト面の改革に関する実践ガイド版。なんと言っても気軽に、自分の所属部署を代表するのではなく、思った問題点を議論できるオフサイトミーティングが肝。従来型会議では、建前論、事故所属部署の釈明に終始し、有意義な議論ができなかったが、自分の立場を離れて、思って事を議論できることがポイント。
また、「周知を集めて、一人で決める」という責任明確型の意志決定システムが必要とのこと。従来型の責任曖昧型では、職員個々が動かないし、失敗しても責任が曖昧、結果として反省も生かされないというデメリットがある。
そして組織改革を実行するためには、なんと言ってもキーマンが必要。会社の2割はそうした要素があるという。残りの6割はきっかけがあれば、その変革に協力する。残りの2割は、何が問題かも認識できないそうだ。
「困らせる仕組みづくり」も面白い。問題が発生しても、実際に自分が困らなければ、その問題を封印して、せっかくの改善意志も封殺してします。問題が起きて、それが即困ることとなれば、嫌でも問題解決をせざるを得ない。そうした仕組みも必要とのこと。
こうしたソフト改革無くして、人事システム等のハード面改革は成功しない。
私の会社も、職員個々のやる気が感じられない、末期症状を有する。これを変えられるには、こうした本書のアイデアが必要であると考える。
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- 感想投稿日 : 2009年8月8日
- 本棚登録日 : 2009年8月8日
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