(2014.02.04読了)(2014.01.17購入)
吉永小百合主演、山田洋次監督で映画化された映画の原作です。
2008年1月に見たのですが、映画を見た後、原作を読もうな、と思っていたのですが、いつの間にか6年も経っていました。どんな映画だったかもうろ覚えでした。
1940年、昭和15年、皇紀2600年の頃の話です。支那事変が泥沼化して、思想統制などがきびしくなってきたころです。思想犯で捕まった父親とその家族の物語です。
多少フィクションが入っているようですが、大部分は、実際の話が元になっているようです。思想犯で捕まった留守家族を、友人、知人などが支えていたんですね。
僕も戦後世代ですので、戦時下の話は、父母から時折聞かされた程度で、実態はなかなか想像できないので、このような本があると想像しやすくなるので、助かります。
(2014年2月4日・記)
(「BOOK」データベースより)amazon
太平洋戦争前夜、治安維持法により検挙された父親と、留守を預かる母娘。深刻な状況のなか、「父べえ」「母べえ」「初べえ」「照べえ」と呼び合う一家が交わした手紙には、明るいユーモアと、互いを気遣う愛情があふれていた。長年、黒澤映画のスクリプターとして活躍した著者が、両親への鎮魂を込めて綴った幻の名作「父へのレクイエム」を改題。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2014年2月3日
- 読了日 : 2014年2月4日
- 本棚登録日 : 2014年2月3日
みんなの感想をみる