ラス=カサス (センチュリーブックス 人と思想 143)

著者 :
  • 清水書院 (1997年10月1日発売)
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(1999.07.13読了)(1998.04.15購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
「インディオの使徒」とか「アメリカの父」と称えられる一方、「偏執狂」とか「売国奴」と罵られてきた一六世紀のスペイン人宣教師ラス=カサス。世界史上、ラス=カサスほど、その作品がいく久しく欧米の列強諸国に政治的に利用されて、正反対の極端な評価を受けてきた人物も稀有である。「人類はひとつ」という信念にもとづいて、新世界の住民のみならず、黒人や虐げられた人々の人間としての尊厳、生命と自由を守ることに半生を捧げた行動する人ラス=カサス。ヨーロッパ中心主義的な歴史解釈の孕む独善性を指摘した一六世紀の異色の「歴史家」ラス=カサス。波乱に富んだ彼の人生と数多くの著作は、国境なき社会の到来に直面して、異なる言語や文化を担う人々との平和共存のあり方を模索する現在、数多くのことを教示してくれる。

☆関連図書(既読)
「マゼランが来た」本多勝一著、朝日新聞社、1989.07.25

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 中南米
感想投稿日 : 2013年8月5日
読了日 : 1999年7月13日
本棚登録日 : 1999年7月13日

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