新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく

著者 :
  • 大和書房 (2018年9月14日発売)
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感想 : 8
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「母業23年つれづれ日記」とある。
大平さん、30歳で母になりフリーランスの共働き。

P112
〈子供が幾つになろうと、子育てはジェットコースターのように上がったり下がったり忙しいものだということだけ、最近わかったところである〉
いつまでもグラグラと不安定なのは親も子も同じだと思う。
子育てに正解なんて無いのだから。
(と感じるのは私だけだろうか)

P199
「運動会で、まさかの失敗」
息子さんの中学校での出来事。
運動会が延期になったことを知らないで送り出してしまう。
怒り心頭、帰宅した息子さんの独り言は
〈ばばあ、ゆるさん〉だった。
でも大平さんは強気。
読んでいて、これは少々強引な親離れ子離れだと感じたが
独立した息子さんの成長ぶりを拝見すると
何とも微笑ましいエピソードとして伝わってくる。
手元に置き、何度も読み返したくなる一冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2022年5月2日
読了日 : 2022年5月2日
本棚登録日 : 2022年5月2日

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