裏表紙の著者の写真がものすごーくフランシスコ・ザビエルに見えて仕方ない・・・ というのはどうでもいい。
コピーライターの岡本欣也さんが「売り言葉」と「買い言葉」という独自の視点で、歴代名作コピーを分類&紹介。
「売り言葉」…売り手目線のコピー。代表・中畑貴志。
体育会系コピー。わかりやすさ、勢い、歯切れ良さ、短くて力強いメッセージ。
「買い言葉」…買い手目線のコピー。代表・糸井重里。
文科系コピー。表現の(商品やサービスからの)飛距離を楽しむ。世界観。抽象的表現、時代の気分、感性的。
時代によって、主流が買い言葉と売り言葉の間を移り変わるというのが、なるほどーと面白かった。
・文章を書くときには「正しく伝わる」だけでは不十分で、伝えた上で「どう動いてもらえるか」まで考えなくてはいけない。
・広告をつくるときでもなんでも、マーケティングの情報を鵜呑みにせず、自分にしつこく取材すること。自分でさえも自分にウソをつくので、キレイごと、一般論、たてまえを丁寧にはがしていって本音をつかまえること。さらっとそういう内容が書かれているけど、かなりストイックな作業。
・文章を寝かせて自分も寝る。起きたときには少し違う視点から見られるようになる。
・複数人で一緒に考えるという方法。コピーの「共作」ってどういうことなんだろう?と思っていたけどこういうことか。
著者サイト
http://www.okakin.jp/
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
左脳系
- 感想投稿日 : 2014年3月9日
- 読了日 : 2014年3月4日
- 本棚登録日 : 2014年2月27日
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