著者はJR東日本でSuicaシステムの開発を指揮した方。
わたし自身、この本のなかで書かれている、それまでの磁気カードシステムからSuicaへの切り替えのそのときを見ている。
個人的な印象では「あっという間に切り替わり、当たり前になった」というかんじだった。
ユーザーとしては、「便利・手軽」が単純にわかりやすく、すぐに体感できたものだった。
開発開始当時、すでに海外ではICカードによるシステムは実用化はされていた。ただし、これに日本独自の事情を織り込み、将来の「電子切符」以上の広がりを目指すことを考えると、ほとんど「新たなものを一から作る」ような状態であったようだ。
実働に至るまでのハード面、ソフト面両方の困難について書かれており、今では当たり前に使っているこのシステムがどれだけ考えられて、細かい改善を加えられてできたものなのかがわかる。
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- 感想投稿日 : 2016年11月6日
- 読了日 : 2016年11月6日
- 本棚登録日 : 2016年11月6日
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