Suicaが世界を変える JR東日本が起こす生活革命

著者 :
  • 東京新聞出版局 (2008年5月16日発売)
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本棚登録 : 122
感想 : 14

著者はJR東日本でSuicaシステムの開発を指揮した方。

わたし自身、この本のなかで書かれている、それまでの磁気カードシステムからSuicaへの切り替えのそのときを見ている。
個人的な印象では「あっという間に切り替わり、当たり前になった」というかんじだった。
ユーザーとしては、「便利・手軽」が単純にわかりやすく、すぐに体感できたものだった。


開発開始当時、すでに海外ではICカードによるシステムは実用化はされていた。ただし、これに日本独自の事情を織り込み、将来の「電子切符」以上の広がりを目指すことを考えると、ほとんど「新たなものを一から作る」ような状態であったようだ。
実働に至るまでのハード面、ソフト面両方の困難について書かれており、今では当たり前に使っているこのシステムがどれだけ考えられて、細かい改善を加えられてできたものなのかがわかる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年11月6日
読了日 : 2016年11月6日
本棚登録日 : 2016年11月6日

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