文明探偵の冒険 今は時代の節目なのか (講談社現代新書)

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  • 講談社 (2015年4月16日発売)
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感想 : 9
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今は、「時代の節目」なのだろうか。もしそうだとすると、どのくらいの節目なのか。つまり何年に一度くらいの「珍しさ」の節目なのか。文明探偵は、今、直感的に、世界は、かなり長い周期の節目の「寸前」にいるのではないかと感じている。暦、占い、クリームチーズケーキ、オリンピック、宗教、地震の予知、STAP細胞事件、科学の限界、アート、ディスクジョッキー、DNAの進化、ダイオウイカ、川口浩探検隊、『今この瞬間の、宇宙のすべての運動についてのデータさえ分かれば、未来は完全に計測可能である、というラプラスのデーモン』、『マグニチュードと震度、小玉西瓜の破片などの関係性を表す、べき乗則による支配』など諸々の観点でみたとき、それから見えてくる兆しは、やはり、「近代の終わり」なのである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年1月15日
読了日 : 2016年1月15日
本棚登録日 : 2016年1月15日

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