「江戸しぐさ」完全理解: 「思いやり」に、こんにちは

  • 三五館 (2006年11月1日発売)
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本棚登録 : 106
感想 : 18
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世界一の人口密度を誇った(って、その頃の江戸人は知りもしないだろうけど)江戸ならではの、暮らしの中でのちょっとした心くばりや気遣いの仕草数々。
読めば読むほど、現代にも脈々と続くことばかり。
それが乱れつつあることを憂慮して、このような本が出たのだろうか。
江戸が確かにそのような世の中だったかどうかは、私に調べる手立てはない。
あえて、「江戸」としたのは何故か。
押しつけがましさから逃れようとしたのか。

都心部に行けば行くほど、ひとが平気でぶつかってくることに驚く。
すみませんとひと言言えば良いものを、みな謝る暇も惜しいのか、まるで何事もなかったかのように足早に過ぎていく。
とまぁ、この本を最初に読んだ頃は思っていた。
ところが、今や都市部も地方も関係ないらしい。
ちょっと混雑したスーパーや駅などでは、まぁぶつかる、ぶつかる。
こちらの身のかわし方が下手なのかと悩んだ時もあったが、もう諦めて悩まなくなった。
自分が失礼なことをしないように、それだけ気を付ければいいかと考えている。
そして、通りにくいところを通るときは「すみません」「後ろ、通りますね」などとひと言言ってから通してもらうことにしている。
不思議なことに、こちらがどれだけ穏やかに言っても無言&無表情のひとばかり。
ブク友さんたちは、そんなことないでしょうね、まさか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2020年6月12日
読了日 : 2010年2月20日
本棚登録日 : 2010年2月20日

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