精霊後宮物語~禁忌の恋は命賭け!~ (一迅社文庫アイリス)

著者 :
  • 一迅社 (2013年11月20日発売)
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本棚登録 : 26
感想 : 7
4

善良で頑張り屋のヒロインと、彼女に命を助けられた一途に思い続ける密偵(?)ヒーローの話。
犯罪組織壊滅のために変装して潜入してたヒーローが、正体バレしてリンチに遭った挙句、瀕死の重傷を負って倒れているのを、ヒロイン(&飼い猫)が見つけるシーンから始まる。犯罪者だと知りつつ猫が懐いてそばを離れないもんで、仕方なく匿って介抱するうちに、打ち解けて……でも、追手に見つかってヒーローは逃げ、ヒロインは家を焼かれて村も追い出されるってかなり悲惨な目に遭ってて、気持ちが沈んだ。
そのせいで男性不信になるけど頑張って頑張って精霊妃になったのは良かった。けど、精霊の島に行ってヒーローと再会して巻き込まれた陰謀を二人で乗り切って和解、ヒーローのひたむきな想いを受け入れて二人して旅立つ……ただ、如何せんヒーローが正体バレするのが後半になってからだから、ヤキモキした。それに、当て馬の水の妖精コリーノさんがツンデレで超優しくて、もうこっちがヒーローでいいよ!って思っちゃったし。
両想いになって強制終了!だから、続き出ないらしいんで消化不良なんだけど、世界観は次に出た「元帥閣下~」より作り込まれてて何か素敵だな~って思えたんで、続き読みたかったなぁ……この作者って、2巻からエンジン掛かるタイプだから、影薄かったヒーローの活躍&ラブラブとかいろいろな細かい設定も楽しめただろうに。あと、ほんの少ししか描かれてなかったけど、ヒロインの猫にはなんか秘密があるんだろうな、気になる残念。四精霊補佐官、特にコリーノさんに萌えたから、幸せになった話も見たかったな。
お話だけなら投げっぱなしじゃなくて一応区切りついてるから甘め採点で3.5なんだけど、刀剣乱舞から御贔屓になったizumiさんのイラストが超絶美麗だったから、その分+0.5って感じかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: NL
感想投稿日 : 2015年6月17日
読了日 : 2015年6月17日
本棚登録日 : 2015年6月15日

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