五摂家筆頭・鷹司(たかつかさ)家庶子にして、徳川家光正室・本理院(ほんりいん)実弟でもある松平信平の活躍を描く痛快時代小説、巻之八。
今回は全四章のうち、前二章は剣戟飛び交う捕り物、後二章は一度も刀を抜かぬ人情噺となっている。
この後二章が、良い。
ひとつは男女、ひとつは親子の絆を描いた話なのだが、じつに良い。
心の芯に瑞々しい潤いをもたらす本書は、古今東西、老若男女必読と言える。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年1月3日
- 読了日 : 2014年1月2日
- 本棚登録日 : 2014年1月2日
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