学校を出よう!(3) The Laughing Bootleg (電撃文庫 た 17-3)

著者 :
  • メディアワークス (2003年10月10日発売)
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感想 : 13
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個人的な意見だが、ハルヒより学校を出よう!シリーズのほうが個人的には好きだ。ちょっとまだるっこしい比喩とかぐるぐるした言い回しとかあるものの、哲学的なスパイスが効いていて愉しく読むことができる。
ドッペルゲンガー的なあれが思念によって沢山現れてしまう世界。それは、人間とほとんどそっくり、というより見分けのつかない存在であるけれども、願望のままに生み出された思念体として特徴を有している。その中で、ねぇ、理想の人間とリアルの人間が存在していたら、どちらを友人や恋人して選ぶ?と問いかけてきているかのようだ。
つまり、自己のアイデンティティーならぬ、他者のアイデンティティーに対する自己の社会への適応性を問い詰めているとも言える。
と、まあ、相変わらずの面白さや美味さであるが、やはり『彼女』の力で全て解決。ってのではちょっと脈絡がない、というか、安易じゃね?とも思わなくもない。そんなことを考えながら寝る。眠い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(ライトノベル)
感想投稿日 : 2013年7月7日
読了日 : 2013年7月7日
本棚登録日 : 2013年7月7日

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