このところイルカの追い込み漁で非難の的になっている和歌山県太地町だが、果たして本当にイルカ漁は残酷で非人道的なのだろうか。
もしくはこれに対しての日本での反論によくあるように、イルカ漁は日本での伝統だから批判は的外れなのだろうか。
本書はイルカ漁に関わる歴史やそれに関わる人々への丁寧な取材を通してイルカ漁の事実関係を明らかにし、容認する立場でも批判する立場でもない極めて客観的な本である。
イルカ漁を批判するシー・シェパードなどの保護団体の主張は、事実を歪曲したり太地町の例のみを取り上げるなど極めて身勝手なものだが、日本側の反論も決定的なものはない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2015年12月7日
- 読了日 : 2015年11月18日
- 本棚登録日 : 2015年12月7日
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