修復的司法の探求

著者 :
  • 成文堂 (2003年3月1日発売)
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罪を犯したもの、被害者、社会が対話をするという修復的司法のあり方自体、現実には限局的な運用でしか許されないだろうと思う。しかし、司法が犯罪者を社会的に隔離するだけでは本当の解決にならない。隔離されたものは孤立し、社会との接点がなくなり、少なからぬ割合で同じ過ちを繰り返すだろうからだ。接点がなければ犯罪被害者に生じる苦しみや怒りに思いがいることもない。より罪のない社会を実現するために司法があるとすれば、我々は長期的に見ると緩やかにではあるが修復的司法のような方向性を採用するようになるだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年5月16日
読了日 : 2021年5月6日
本棚登録日 : 2021年5月16日

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